前の記事に書いていた3DPケースが届いたので、キーボードの紹介を書いておきたいと思います。
RHYn47
RHYn47は47キーで構成された格子型(オーソリニア)配列の40%キーボードです。
いいところ
RP2040を基板に直付けしているため、マイコンボードを半田付けもしくはコンスルーなどで別途搭載する必要がなく、Cherry MX互換スイッチ対応でありながら可能な限り薄い筐体に仕上げました。
ホットスワップ対応のスイッチソケットを採用しているため、その日の気分でキースイッチを交換したり故障時の交換も容易です。Durock Ice King Linearはいいぞ。
またケース本体とサイドバーに取り付ける磁石でプレートを固定するため完全ネジレスとなっており、メンテナンスの際にドライバーは不要です。
40%キーボードに共通して言えることですが、とてもコンパクトかつ軽量なので持ち運びしやすいです。横25cm x 縦8cm程度の大きさなので小さめの折り畳み傘ケースにぴったりフィットして可愛いです。
Cherry MX互換スイッチ対応なので好みのキーキャップを利用可能ですが、PBSやXDAなどの高さが均一なキーキャップがおすすめです。タイルのような整然とした美しさを楽しめます。
ラップトップ上で外付けキーボードを使用する、所謂尊師スタイルをキーボード単体で実現したかったため、Nuphy AirFeetを装着できる窪みを用意しています。
本当はゴム足も自前で用意したかったのですが、発注のハードルが高くて諦めてしまいました。。
組み立て
手元の部品が逝ってしまった時のために自分への備忘録も兼ねて書きます。
用意するもの
基板はスイッチソケット以外はPCBAする前提で書きます。
- 基板
- KiCADでガーバーファイルを出力してJLCPCBに発注できます。position.csvを生成するとダイオードの位置が表面になっているので裏面に修正してください。
- スイッチプレート
- こちらもKiCADでガーバーファイルを出力してJLCPCBに発注できます。
- 3DPケース
- JLC3DPで作成する場合はImagine Blackが個人的には好きです。
- サイドバー
- 通常版は寸法ギリギリすぎてはまらないことがあるので、ミニ版がおすすめです。
- 滑り止めゴム足 4個
- 尊師スタイル用のNuphy AirFeet。v2のみ対応です。
- Kalih Switch Socket MX用 47個
- たぶんgen2は互換性がないです。
- 1.5mm Poronシート
- ネオジム磁石 7mm x 3mm x 2mm 8個
- 3DPケースとサイドバーにそれぞれ4個ずつ接着してください。向き間違えると絶望するので一番気を使うところ。
- 2U スタビライザー 1個
- お好みのCherry MX互換キースイッチ 47個
- お好みのCherry MX互換キーキャップ 47個
手順
- 基板にファームを焼き、何はともあれ動作確認
- 基板にスイッチソケットを半田付けする
- スイッチプレートの両端、3DPケース側に1.5mm Poronシートを接着する
- スイッチプレートと基板にスタビライザー、キースイッチ、キーキャップを装着する
- 3DPケースとサイドバーにネオジム磁石を接着する
- 滑り止めゴム足を接着する
- 合体。完成。
紹介記事も書けたので、RHYn47は完成です。楽しい2ヶ月でした。もし次のキーボードを設計する気になったら、RHYn39にしようかな。
この記事はRHYn47で書きました。